すしきり祭り宵宮

2008年、「守山野外美術展」として滋賀県守山市・東光寺ではじまった、現「おてらハプン!」

東光寺副住職だった川本君と、たまたまバックパッカー友達だったというだけで気軽に参加した。生ものの現代美術が溢れるカオスな現場と、数百年受け継がれたお寺や地域の神事を同時に体感できるこのイベントにすっかりハマってしまい、気がつくとメンバーと事務局を立ち上げいろいろ、いろいろあっていつのまにか8年。

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(川本家母屋、着物姿の川本君/最初に青年団が来て鏡割りをする)

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同時期の5月4日に開催される、深夜にその年の新婚さんの家を回って「ちょこぜ!」の掛け声で太鼓を叩きまくるという地域の奇祭「すしきり祭り」宵宮では、町中の人と一緒に練り歩いて、よそ者の私たちも伝統神事に触れさせてもらったりした。

「いつか東光寺にも太鼓が来ないかなー」
「川本君が結婚したら太鼓来るよねー」
「嫁さん出せーって言いたい!」

太鼓は新婚の家に3回やってきて、3回目に「嫁さん出せ!」の掛け声にかわり、お嫁さんが初めて披露される。お嫁さんが登場した後は「嫁さんの酒!」と叫んでお嫁さんに樽酒をついでもらう。

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(振る舞いの三品。腰が曲がるまで豆に働き孝行するという意味があるそう)


その後、2012年の第5回にボランティアスタッフとして参加した郷ちゃんと今年1月めでたく結婚、なんと本当に東光寺に太鼓が来ることに!!!
しかも東光寺さんから、太鼓を迎えるお手伝いの依頼が!
そんな訳で、念願の場面に裏方として参加できることに。しかも相手がスタッフとして一緒にハプンを作ってきた郷ちゃんという…..もうこれは私たちへのご褒美!

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実際の4日の晩は、5時にハプンを終えた後、7時から東光寺母屋で親類に混ざり食事をいただき待機。太鼓と一緒に来る提灯持ちの子どもたちにお菓子を振る舞うのが私たちの役目。1回目の太鼓、2回目、3回目と振る舞うものが代わり、プリンやらお餅やらおにぎりやらドーナツやら、何種類も100個単位で用意されている。

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10時前に1回目の太鼓。提灯を持つ子どもたちの中にはハプンの常連も多くて嬉しくなる。
2回目が11時半頃。3回目は1時頃で、1時間以上太鼓を鳴らす。

最後は着物を着たお嫁さん(郷ちゃん)が登場し、盛り上がりもピークに。「婿さん脱げ!」で脱いだ川本君も一緒に太鼓を叩きまくっておりました。

直前まで土砂降りだった雨も上がって、満月。それから更になんだかんだあって、隣の空家で就寝したのが3時半頃。喜怒哀楽が詰まった長い一日。

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おてらハプン!2015

今年もこの季節がやってきました!早いもので8回目です。今回は少し早めの日程になっていますのでご注意を!

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第8回 おてらハプン!in 東光寺 [ 無 限 大 ]
〜ひろがるマクロ ふえるミクロ〜

多様な作品とワークショップが行われるお寺でのイベントです。今年は「無限大」がテーマ!チラシは「無限大」の文字で貼りあわせると奇数枚でメビウスの輪ができるようにデザインされています。

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【開催日時】
2015年4月29日(水・祝)、5月2日(土)〜4日(月・祝)
あさ10時〜夕方5時まで
※4月30日と5月1日はお休みです。

【開催場所】
日照山東光寺境内と隣接する古民家
滋賀県守山市幸津川町1189
入場無料 雨天決行

イベント内容:
アーティストの作品展示に加え、芸術あそび体験、音楽、ダンス、パフォーマンス等、多彩なイベントが行われる展覧会です。イベント内容やスケジュールの詳細は、会場で配られるプログラムの他、m-fat公式ブログにも4月中旬頃から掲載されます。
http://openart.exblog.jp/

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【参加アーティスト】
イシワタマリ Mari Ishiwata / 色彩あそび
川崎千湖 Chiko Kawasaki / 陶による造形
菊池 和晃 Kazuaki Kikuchi / 現代美術、パフォーマンスアート
北山聖子 Seiko Kitayama/パフォーマンスアート、ワークショップ
草笛由美子 Yumiko Kusabue /草木染め造形
倉田めば Meba Kurata /パフォーマンスアート
迫田浩一 Koichi Sakota / 音楽
シャボン玉研究所 Soap Bubble Lab. / 消える彫刻
出川晋 Shin Degawa / ボディペイント
ダッシー Dasi / 奉納、アートセラピー
山本 彩織 Saori Yamamoto/パフォーマンスアート、インスタレーション
山本玄匠 Gensho Yamamoto / 染絵画
わたる Wataru / コラージュ パフォーマンスアート
張 慈 恩 Tzuen Chang(チョウジオン) / パフォーマンスアート
川本哲慎 Tesshin Kawamoto /インスタレーション
犬飼美也妃 Miyaki Inukai /パフォーマンスアートとその痕跡
辻村耕司 Kouji Tsujimura /インスタレーション
三原美奈子 Minako Mihara / パッケージイグルー
種池徹 Toru Taneike / 写真
疋田由香里 Yukari Hikida /自己照会

主催 m-fat/モファ -more field art team- 
協力 日照山東光寺
助成 独立行政法人国立青少年教育振興機構 子どもゆめ基金
後援 滋賀県 滋賀県教育委員会 守山市 守山市教育委員会 

Eメール info@m-fat.org
公式サイト http://m-fat.org/
チラシ制作 写真:辻村耕司、三原美奈子/デザイン:三原美奈子

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バレンタイン考察2015_2

という訳で、私が今年一番印象に残ったパッケージはこちら。

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イスラエルの「マックスブレナー」、阪急梅田店で購入。
そうですね、ミーハーかもね。マックスブレナーは関西で阪急が初出店だけど、世界中に40店舗以上あり、東京では表参道ヒルズなど3店舗を展開、いずれも行列になっている(カフェ)。梅田阪急のカフェもすごい並んでた。

ここのパッケージは、思いっきり楽しんで、遊んでデザインしてる感じが伝わってくるのがすごく心地良くて。それはどちらかというとアートの領域なんだろうけど。やりたいことやってます、マーケティングって何?みたいな。
いやマーケティングやらターゲットやらブランディングやら、ちゃんと綿密に調査し考えてるとは思うんですよ。でもそういうのを一切感じさせない具合がグサッと来てしまった。

コンセプトや理屈を聞く前に一目見て「いい!」と思わせるデザインが一番凄いし、逆に意味のなさない形やモチーフなのに「いい!」と感じさせるのは相当なデザイン力がないと難しい。一般の人の「なんとなく、理由はないけど気に入った」が最上の褒め言葉だと常々思っている。

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この箱はフタがスリーブになっていて、開けたらこんな感じ。中身(チョコレート自体のデザインや個包装)はさほど感動はなかった。フィルムにも印刷されていて凝ってはいるけど。

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他には、この詰め合わせセットも購入。缶2つ、トムソン箱1つがこの青い貼箱に入っている。貼箱の精度はあまり良くないけど、デザイン自体がゆるいので許せてしまう。

マックスブレナーのサイトを見てると「Experience」という言葉がたくさん出てきて、そうか、これは「マックスブレナー」という新しいチョコレート体験なんだと。スタバがコーヒーの飲み方を変えたように(いいか悪いかは別として)、マックスブレナーはそれをチョコレートでやるのだなと腑に落ちた。

サイトも格好いいのよね。ちなみにマックスブレナーさんという人はいません。
http://maxbrenner.co.jp/

今年は以上です!

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バレンタイン考察2015_1

バレンタインも、ホワイトデーも確定申告も過ぎてしまったけど、まとめないとそれはそれで気になるもので。今年のバレンタインのパッケージ考察です。

回ったところ
梅田阪急/阪神百貨店/梅田大丸/サロンドショコラ(ルクア)/京阪モール京橋店
展覧会前だったこともあり、ほぼ梅田の百貨店で終わってしまった...

Demel

まずは、毎年コレクション的に購入しているドゥバイヨルとデメル。パッケージのクオリティは鉄板。デメルはプロパーの猫の舌のチョコが有名だけど、バレンタインの商品もいつも「なぜこのモチーフ?」という独特のイラストを使っている。それがまたニクいくらい可愛い。媚びてない感じがたまらないのだ。という訳で今回はニワトリ風モチーフの貼箱商品を購入。

ドゥバイヨルの今期のシリーズは、ヨーロッパのアンティークをモチーフにした水彩画風のイラスト。ドゥバイヨルはベルギー本国で全部デザインしているようなので、このあたり、ひょっとして世界的にヒットしているダウントン・アビーからインスパイアされてるのかも…などと邪推。昨年のフルカラーの水彩画風イラストより今年の方が洗練された感じがある。

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箱自体は、ドゥバイヨルには珍しくトムソン箱。ただ、よくある身フタやキャラメル箱ではなく、シンプルだけど凝った仕様になっている。内面にも使い回しではないちょっとユニークなイラストが入っていて、細部まで手を抜かないところはさすが。

続いて、今年初めて購入したフランスの「クリストフ・ルッセル」 http://shop.roussel.jp/
エッフェル塔や凱旋門はベタなモチーフではあるんだけど、スモーキーパステルもまだトレンド感があるし、スミ1℃のこのイラストのテイストも好き。敢えて天面に文字を入れてないのもいい。

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そういえば、私が働き始めた頃(20年前)バレンタインのデザインを手がけている人はほとんど男性で、とりあえずピンクと花柄、という時代があった。
私自身は当時からピンクの花柄パッケージなんて買いたいと思ったことがなかったので、オジサン達の言う事が全く理解できず、でも物が動く時代でもあったので実際に売れてはいた。でもそれは「それしかないから甘んじて買っていた」んだと思う。
今でこそ本当に多様なデザインが出てきて(出てくるということはそれが売れると考えられている証拠)競争も熾烈になって、面白い反面渦中に居る人は本当に大変だと思うのだけど…いつの頃からか、昔の「女性=赤かピンクで花柄」という短絡的なパッケージが市場から消えたのは嬉しかった。もちろん女性の好みの定番ではあるので、もっと洗練されたり工夫された「ピンクの花柄」に生まれ変わっているのだけど。
この凱旋門のデザインを見て、あの頃こんなデザインを提案しても「硬い」「お土産物じゃあるまいし、建造物描いても」って話になったんだろうなと勝手に想像を巡らせていた。

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話がそれたがこの貼箱、フタを開けると光沢のホイル紙が内張りされていて、ゲスもホイル紙。お金かかってるしオサレ。こういうの日本だと「キズがつく」と敬遠されそうだし(実際鏡面ホイル紙はカスレ傷が目立ちやすい)紙と食品の直触れもいろいろ難しいところ。
フランスのホームページの掲載されてるケーキのデザインや、イースター用のチョコレートでできた卵シリーズもすこぶる可愛い!!↓
http://www.christophe-roussel.fr/fr/paques-c18.html

紙袋だけがデザインが全然マッチしてなくて(プロパーのもの?)残念だった。

紙袋といえば、紙袋の素敵さだけで購入したのがこちら。
京都・福知山にある洋菓子マウンテン(昨年の福知山豪雨により現在は店舗販売はない)のシェフ水野直己氏が手がけた商品。サロンドショコラで購入。

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商品も少なく、パッケージも茶色で地味な店頭にこの紙袋の存在感が際立ってた。レンガモチーフも特に珍しくはないけど何だかバランスがいい。クラフト紙にセピア1℃だけど、よく見るとレンガの1つにカカオのイラストが彫られてたり、店名もそんな感じでさりげなく入ってて好感が持てる。

長くなってしまったので続きは次回!

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今年のおてらハプン!

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ブログでの告知をすっかり忘れてましたが、今年の「おてらハプン!in 東光寺〜レインボウ〜」無事終了しました!
詳細はこちらへ→モファブログ


今回の私のワークショップは、自分だけのピクトグラムを考えてみようというもの。

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『マイ・プライベート・ピクトグラム』
公共の場でよく見かけるトイレのマークについて考えたことはありますか?ここでは、『自分だけ』のトイレのマークと配色を考えることで、「当たり前」から一歩踏み出し、トイレにまつわる自分の行動やイメージを想像したり、性別の表現の多様性を考えるワークショップです。

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きっかけはセクシャルマイノリティの友人からトイレにまつわるいろんな話を聞いたことでした。どっちに入ろうと悩んだり、よく見る「女性はピンク色でスカート、男性は青くて肩幅広い」ピクトグラムを前に違和感を感じている人がとても多いということ。よく考えたら、そりゃそうだという話なんだけど、聞いてみないと気づかないことだなと思いました。
このワークショップは、ただ単に自分の好きなマークと色の組み合わせを考えて楽しむのもアリだし、自分のセクシャリティを見つめて表現してもいいし、トイレの際の自分の行動を思い出して作ってもいい。

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本来公共のピクトグラムは多数派の共通認識が必要条件ですが、わざと個人的なピクトグラムを作ることで、「世の中の常識が必ずしも正解ではない、違う答えを持っていることは決してダメなことじゃない」ということを感じてもらえたらいいなと思っています。

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